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2004.06.28

096:040628 Caplio GX 到着

朝、資料を読む。
昼、Iさん、K先生、Iさんらとランチ。
It's Classを使うお勧めをいただいた。
shioのことだからとても興味はあるし使ってみたいのではあるけれど、はて、どう使うか。それが大事。使うことによって学生にメリットがあるならば使いたい。

たとえば民法2では、メッセージシートはすべて講義中に記述して講義終了時に紙媒体で提出してもらっており、その場で回答を書くことに意味がある。したがって、It's Classを使うべきではない。質問等もすべて講義中と講義後とに直接答え、メッセージシートにコメントを記述することで直接答えている。だからとりたてて講義外でバーチャルな議論が必要とされるかどうか。

民法1はなおさら。講義自体が常に「問答」形式だから、講義外で議論をするニーズがあるかどうか。
ゼミはさらにさらに、必要なし。みんなが考えていることは、本ゼミ、サブゼミ、メーリングリストと各々のblogやfotologでお互いに十分伝わっていると思う。shioゼミのコミュニケーションの活発さはかなりのものだと思います。

他の先生はいったいどういう風にIt's Classを使っていらっしゃるのでしょう。こんどどなたかに教えていただくことにします。使ったことがある学生で、メリット、デメリットを感じている人は、ぜひshioに教えてください。

ランチ後、ちょっと用事を済ませて戻ってみると、注文していたリコーのデジタルカメラ、Caplio GXが届いていた!! もちろん、22mmになるワイコン(ワイド・コンバージョン・レンズ)やフードアダプター、そしてバッテリーキットも。今日あたり来るかな、と思っていたけどやっぱり!!
shiologyではすでに046:040509で特徴をレポート済み。

まずは充電開始。
続いて本体、オプションを取り出し、まずはワイコンを吟味。このワイコン、28mm〜85mmのCaplio GXのレンズを、22mm〜68mmほどのワイドズームレンズに変えてくれるもの。

箱からワイコンを取り出すと、手にずっしり、重みを感じる。キャップを取ってみると、ヌメッとした表面がキラキラ光るレンズ。これは単体でも美しい。そしてすばらしくコンパクト。アダプターを介してCaplio GXにワイコンを付けてみる。最初、アダプターを付ける際、本体側のキャップが上手く外れなくて困ったけれども、ちょっとコツをつかめばすんなり取れる。
ワイコンを付けてモニタを見ると、ふむふむ、確かに22mmほどの広角画像が映っています。このワイド感のまま、被写体に1cmまで接近できる。これはすばらしい!! 広角の醍醐味が思う存分楽しめます。

付属していたストラップは、通常のデジタルカメラ用の片手が入る大きさの単純なもの。しかしCaplio GXには左右にストラップ用金具が付いているから、当然、それを使いたい。そこでとりあえず、研究室に置いてあるフィルムカメラの名機、リコーGR1sのストラップを外してGXに装着。うん、ぴったり。ついでに比べてみると、突起部以外の本体部分の横幅、高さ、厚みは、いずれもGR1sとGXとほとんど同じ。まさに「デジタルのGR1」を目指して作られた、というのが一目瞭然。
メモリカードはハギワラシスコム製の512MBのSDメモリーカード(HPC-SD512M)を使用。転送速度10MB/s。

すぐに撮影……と行きたいところだけど、バッテリーは充電中。仕事も山積。
なので、手元にあった単三型充電電池を2本入れて、2枚だけ撮影。
あー、これを持って、旅をしたいなあ。
などと現実逃避している暇はなく、撮影は明日以降にして、仕事、仕事。

S氏来訪。
カムチャッカとかアムール川とかに行って川下りをしながらイトウ等を釣ったお話を伺う。ダイナミックです。そのときに持参したオリンパスのデジタルカメラが、水しぶきで1日目でダメになったと嘆いていらっしゃった。

デジタルカメラに水は大敵。そのような用途には、いまならshioは、リコーのCaplio 400G Wideをお勧めします。これもリコーですが、必ずしもリコーを贔屓しているというわけではなくて、各社製品の中から性能を比較すると、現在いいと思う機種がたまたまリコー製だということです。ちなみにshioは水辺やヨットの上では、ソニーのCyber-shot U60を使っています。モーターボートを操縦中でも片手で撮影できるので、便利です。使う人のことを考えたデザイン、秀逸です。Caplio 400G Wideはちょっと値段が高いのと比べると、こちらは値段も手頃です。ただし電源が単4型充電電池2本なので、1回の充電で100枚ほどしか撮影できないのが残念です。

仕事をしていると、あっという間に時間が過ぎ、ロースクールの講演会へ。
アメリカのlaw firmに関して、興味深いお話を聞くことができました。
Professionalとは何か。
shioがいつも言う「教師、医者、政治家、弁護士、会計士……はなぜ“先生”と呼ばれるか」という命題と同じ答えでした。そしてshioが考える日本語の「プロフェッショナル」の定義は、本日の講師が想定なさった「professional」よりもずいぶん広いことが分かりました。うん、なるほど。

終了後、例によって懇親会。
ロースクールの院生たちとお話。
Hさんのお話によると、shioの月刊アスキー連載が面白い、と某司法試験受験生が読んでくださっているそうです。うれしいです。お読みいただきどうもありがとうございます。
バックナンバーのコピーが欲しい方はご連絡ください。さしあげます。

研究室に戻って仕事の続き。
楽しい。

2004.06.27

095:040627 アスキー原稿完了

朝から執筆の続き。
14:30、ようやくアスキーの原稿が完成。編集者に送信。

さて、原稿あと2つ。
1つは明日中に仕上がる予定。

買い物に。お店は激混み。1階のレジに並ぶ人の列が2階への階段の途中まで続いていました。
お夕食はおいしいお肉。

今日はロースクールの適性試験の日でした。
受験した人、手応えはいかがでしたか?

094:040626 仕事

終日、仕事。
メッセージシートのコメント書きを1/3ほど終わらせる。
今回のクイズの回答は結構面白い。
メッセージもなかなか面白い。

2004.06.26

093:040625 契約法終了

朝、雨。
CD-ROMを情報センターに届ける。
午前中は講義の準備。
11:30からのランチはめずらしくひとりで粛々と。

3限、4限:民法2
・クイズの解説。
・解除の意義
・解除の位置づけ
・解除の要件
・解除の効果
・解除と第三者:解除前の第三者、取消前の第三者、解除後の第三者、取消後の第三者
・物とは何か

KおよびM来訪。Kとともに合宿の宿泊費等確認。
Mは一昨年のshioゼミ学生で今日はjoyb株式会社の取材で来訪したのだった。様々な質問を受ける。
途中からT, R, M来訪。みんなでいろいろ話す。
質問に対してshioが話したことはたくさんあるので書ききれません。たとえば、山の頂上に登るには道はたくさんある話、企業は手段である話、イチローさんは3割打者だという話、天動説と地動説の話、教師が言うことを疑わなければいけない話、人を信じる話、高校までの友と大学の友と社会での友との相違の話、などなど。
取材の内容はそのうちにwebで公開されるとのことですので、公開されたらお知らせします。

今日のインタビューでshioが言ったのと同じことを、Elleが卒業生総代として最後に言っていましたね。
みんなと遅くまで話ができて充実した時間でした。ありがとう!!

あとは原稿の執筆。

今日届いたもの:ハギワラシスコムSDメモリカード(512MB)

2004.06.24

092:040624 リテラシー教育

朝から書類作成。
メッセージシートのお返事書きの続き。

このshiologyの検索ワードランキングを見ると、「早期英語教育の是非」で検索されている件数がとても多い。試しにshioもgoogleでこれを検索してみたら、なんとshiologyが一番上に出ました。040601に書いたエントリーです。

Iさん、Iさん、Iさんとランチ。途中からSさんも合流。

13時から情報図書館の委員会。
情報リテラシー教育とリファレンス能力などについて議論。

リテラシーとは「読み」と「書き」。つまり、情報の入手(理解・インプット)能力と表現(伝達・アウトプット)能力の両方をまとめて「リテラシー」というのです。ともすると「読み」の能力のみがクローズアップされるけれども、重要なのは「書き」。なぜなら、表現することが「目的」だから。表現するためにはその元となる思想・思考・アイディア・哲学などが必要で、そのアイディアを形成するための素材としてさまざまな情報を摂取(入手・インプット)することが必要になる。したがって、「目的」である表現に対して、情報の入手は「手段」にあたります。

この両者の関係はインターネットを考えれば簡単に理解できます。
なぜわれわれがインターネットから様々な情報を得ることができるのか。

もし誰も「表現」をしなかったらインターネット上には一切情報が存在しません。誰かが表現をしてくれたからこそ、それ以外の人はその情報を入手することができるのです。インターネットにおいて、社会において、多様な情報が充実するための基礎は、一人でも多くの人が少しでも多くの情報を「表現」し「発信」することにあるのです。したがってわれわれは、「何を表現するか」「どう表現するか」「どこに表現するか」「誰に表現するか」といったことを常に考えながら、その元となる「アイディア」を生み出せるようになりたい。それを具体化し、実現しようとするのが「教育」なのだと思います。そしてその中でとくに情報の受信と発信に重きを置いた概念が「リテラシー教育」なのでしょう。

リテラシー教育が問題となるとき、データベースの検索方法のように「読み」の能力がクローズアップされることがあります。確かにデータベースの検索は知識も必要ですし慣れも必要です。しかし、データベースの利用はあくまでも「手段」です。「目的」ではありません。
「情報」が安価にだれでも入手できる世の中では、その情報に基づいて、何をどう考え、判断し、発言するか、論じるか、が問われます。新鮮な素材が簡単に手に入るところでは、それを料理する腕が問われるのと同じです。情報を「持っている」ことに価値があるのではない。情報という素材を用いて、いかにステキな料理を提供することができるかが肝要です。それだからこそ、その素材となる確実な情報をすばやく正確に手に入れる手段を身につけることが必須なのです。データベースの利用はその手段のひとつにすぎません。(この部分、shioの昔のblogから転載しました。)

また、リテラシー教育において、キーボードの打ち方等を教えるのはかわいい方ですが、Wordの使い方とかExcelの使い方とか、そんなことがクローズアップされることもあります。しかしこれも「手段」、「道具」にすぎない。文書を作るときにWordを使わなければいけないはずはない。自分が使いやすいソフトを使えば良い。紙に書くときに、万年筆で書いてもいいし筆で書いてもいいし、色鉛筆でも絵の具でも写真でもいいというのと同じ。ツールの使い方はあくまでも、手段であって目的ではないのです。したがって、「ツールの使い方」を教え、学ぶ際も、その意義、つまりその習熟の本当の目的が何なのかを明確に意識した上で、そのスキルを身につけることが重要だと思います。

shioゼミのみんなは日々、様々な形で「表現」をしています。文書で、口頭で、図で、表で、チャートで、写真で、書で、絵画で、体で、ゼミで、サークルで、blogで、fotologで……。その過程で、多くのことを感じ取り、学び取っていると思います。自ら表現をする経験を重ねると、他者が表現したものに対する接し方が変わってくることも感じていることと思います。そしてそれがまた自分の表現に何らかの影響を与えることも体感していると思います。この循環こそ、みなさんの表現の質が向上し、みなさん自身が成長してゆくチカラの源だと思うのです。

「知」のgive and takeもやっぱりgiveが先なんですね。
これからも一緒に、「表現」を中核とした「リテラシー経験」を重ねていきましょう。

15時からMOTの説明会。MOTに関する基礎的な説明。
shioも先端研での知見に基づいて発言。

16:30からS先生、Iさんらとちょっと込み入った問題の検討。
良い方向に向かうことを祈ります。

アスキー編集部から原稿の資料が届く。見てからまた質問事項等を送信。
電話でいくつか検討。

メッセージシートのお返事書きの続き。今回は提出枚数が若干多め。うれしいことです。

JO君に男児誕生!! おめでとうございます!!

2004.06.23

091:040623 Target Diskモードで起動

1限:大学院
物権の社会的意義、債権の社会的意義、物権と債権の関係、財産法の社会的意義、家族法の意義、そして民法の目的。
本質はシンプルかつ具体的なのです。ね。

あとは仕事。

ランチはTさん、Iさん、Iさんらと。
昨日B先生のiMacをメンテナンスした際にMacのすごさに驚いた話をした。
iMacがある理由からきちんと起動しなくなったため、近くにあったiBookをFirewire Target Disk Modeで起動し、FirewireケーブルでiMacに接続してiMacの起動ボタンを押す。optionを押していると起動ディスクを選択することができるのでiBookを選択し、そのまま起動を継続したら、そのまますんなりと起動してしまったのです。Macならたぶんできるだろうと考えてやってみたのだけど、やはりそんなことが簡単にできてしまうMacを目の当たりにすると、すごい!!と驚嘆せずにはいられない。

そのことをIさんに話したのです。Iさんも「それはすごい!!」と率直に驚いていらっしゃいました。

続いてshioが一昨日の研究会でWordノートをiSightとともに使って奏功した話に及ぶ。するともう一人のIさんが、WindowsでもマイクロソフトのOneNoteというソフトで実現できるはずだと教えてくださいました。

とのことですので、Windowsユーザーの方、必要があればこれを使ってみてください。
アカデミックプライスで6090円ほどです。

3限:憲法の講義で外部講師がいらっしゃるというので聴きにいく。

引き続き仕事。資料を読んだり原稿を書き始めたり、1年生のゼミ合宿のために箱根寮の空き状況を調べたり。
K来訪。続いてM来訪。
K先生から明日のある会議に出席して欲しい旨のご依頼の電話。
アスキー編集部から電話。次号のネタ決定。
久しぶりにT大学のSからチャット。Kと話しながらSとチャット。

2004.06.22

090:040622 iSight

昨日の研究会でshioは、例の「Wordノート」をまた使ってみました。040617で書いたように、PowerBookG4に内蔵されているマイクを使うと、自分が打ったキーボードのカタカタというノイズが録音されてしまい結構聞き取りにくい録音になってしまうのです。そこで今回は、iSightを持参。これで録音してみました。その結果、キーボードのノイズもほとんど入らず、音声が明瞭に聞き取れる録音ができました。やった!!

研究会終了直後、Wordノートで各行頭をクリックしながら直前の研究会での音声を再生してみせると、みなさん一様に「これ、欲しい!!」とおっしゃいました。MacプラスiSight。WordノートやiMovie、iChatと一緒に使えば、録音も録画もできる強力なツールになります。

1限、2限:ゼミ。
債務不履行における損害賠償の範囲とは? 通常損害と特別損害を峻別した上で、予見可能性を論じ、範囲を確定してください。不法行為における損害賠償との本質的な違いを理解しましょう。

ランチ。M, T, R, A, T, Kおよび一年生のKと。

3限:1年生のゼミ。
本質はシンプルかつ具体的。
本質を見いだすセンスを身につけよう。

4限:民法1
無権代理の構造
本人、相手方の対応
例外的に本人に効果帰属する場合

5限:民法1担当者会

18:00〜:仕事の長電話。

B先生のMacのメンテナンスとOffice 2004インストール。

M先生と議論。

089:040621 暴風雨

事務に行ったり書類を作ったり。

1年生のK来訪。コンピュータの購入を考えているという。実家にはWindows機があるが、下宿にはないので、コンピュータを必要とする課題が出るとそのたびに実家までコンピュータを使いに帰っているのだそうだ。そこでそろそろ下宿にも1台買うことを検討しているというわけ。

WindowsにするかMacにするかを聞いたところ、Macに興味があるという。そこでiBookG4のカタログを渡し、Apple Storeをウェブで見て、見積もり。アカデミック価格なので、ハードディスクを60GBに増加して、12万数千円。あとはメモリを安売り店で買うこと等、TにアドバイスしてもらうようにTと引き合わせる。

経済学部の先生方とランチ。shioの民法2に出席している学生の数が年度始めと比べてほとんど減っていないことなどから、shioの講義のやり方について話が及んだ。まず2コマ続き180分で講義を行っていることに驚かれた。その上、shioが毎週メッセージシートにお返事を書いて返却していると話したら、かなり驚いていらっしゃった。shioにとってはいつものことなので、そんなに驚くことではないと思うのだが。

研究室で財務省研修所の修了試験問題を完成させ、送信。
途中、T来訪。職業観について話す。

台風による暴風雨の中、書類を届けに行き、そのついでに財務省研修所に先日撮影した写真を届ける。みんな自習中。お邪魔しました。

原稿を書きつつアークヒルズへ。
18:30からアーカイブス研究会に出席。
ある研究所である人の著作や口述等をアーカイブしている、というお話。担当者が一人しかおらず、分類、整理、保存にはかなりの手間がかかっているようです。データの整理にExcelを使っていて、さらにそのデータを社内のプログラマがウェブ公開用に加工しているとのこと。うーん。shioはデータベースについて詳しいわけではないけれども、10年以上ファイルメーカープロを使っている。いくつかの企業にデータベースを構築したこともある。もちろん現在も、学生の成績等のデータ処理はファイルメーカープロが大活躍している。その経験からいえば、少なくともその方がなさりたいとおっしゃることはすべてファイルメーカープロで極めて簡単にできることだけは確か。コストや手間がかからずにデータ入力、分析、整理、検索、そしてそのままウェブ公開までできるファイルメーカープロ。アーカイブ整理のような用途にまさにうってつけなのです。お勧めしておきました。

21:00終了。
暴風雨はほとんど止んでいた。YMCAに行き、ミーティングに出席しようと思ったが、到着したらすでに電気が消えていた。電話して、みんなに合流。いろいろ話して24時帰宅。

088:040620 所用

一日仕事をするつもりだったけれど、諸事情により全く仕事はできず。しかたがありません。
成蹊大学管弦楽団のコンサートにも行くはずだったのに行けませんでした。残念。

2004.06.20

087:040619 Give, and give, then given.

午前中から原稿の再校正。いろんな雑務を挟んで、午後には再校正終了。速達で編集へ送る。

ロースクールの教員室にあるMacにOffice 2004 for Macをインストール。

18:30から講演会。裁判官のM先生。
裁判官の仕事がよくわかる、いい講演会でした。
shioゼミのR, A, MやKなど、学部生も何人か参加していまいした。
終了後、みんなで懇親会。
S先生と民法理論についてたくさん話す。
院生の何人かとたくさん話す。
とくに、技術系のバックグラウンドを持ったFさんとP2Pと著作権法制について議論。

会が終了した後も、ロースクールのM先生とともに5人の院生と雑談。
その5人は会計士が2人、弁理士が1人という有資格者や理系出身者もいて、非常に豊かな人材。様々なバックグラウンドや専門を持った人たちが集まって、法について語る。とてもステキなコミュニティーです。うらやましい限りです。ときどきshioも議論に入れていただきたいと思いました。

大学の教員には様々な人がいます。教え方も様々です。しかし大学という学問の場においては、その「多様性」こそ尊ばれるべき価値だと思います。確かに自分と肌の合わない教員もいるでしょう。
大切なことは、それらの多様な教員それぞれから自分にとって価値ある情報をどうやって引き出すかだと思います。需要のないところに供給はありません。経済学でいえば「有効需要の原則」ということになりましょう。どんどん求めて、求めて、求めて……。これが大学という場における学問の徒の姿勢です。

shioはクリスチャンではありませんが聖書にこういうことばがあります。

<新約聖書マタイによる福音書第7章第7節以下>
求めよ、そうすれば、与えられるであろう。
捜せ、そうすれば、見いだすであろう。
門をたたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう。
すべて求める者は得、捜す者は見いだし、門をたたく者はあけてもらえるからである。

新共同訳の聖書が手元にないので、これはちょっと古い口語訳です。
ちなみにもっと古い文語の聖書では以下のようになっています。

求めよ、さらば与えられん。
尋ねよ、さらば見出されん。
門を叩け、さらば開かれん。

なんだか文語の方がかっこいいですね。
大学ではこの姿勢が最も必要とされると思うのです。
しかし本当に求めるだけでいいのでしょうか。
この節の続き、第12節には次の様に書いてあります。

だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。これが律法であり予言者である。
Accordingly, whatever you would have people do for you, do the same for them; for this covers the Law and the Prophets.

与えて欲しいと思ったら、自ら与え続けることが必要なのですね。サプライサイドです。
幼児とコミュニケートすると、それが顕著に理解できます。こちらが与えれば与えるほど返ってくるものがあります。
大学では、ゼミにおいて、教室において、サークルにおいて、友人に対して、教師に対して、先輩に対して、後輩に対して、自分が出せるものをどんどん出してゆくことが、結局自分の得る物を大きくするのではないかと思います。
Give and TakeはGiveが先でTakeが後。GiveするからTakeできるのです。

ちなみに聖書のこの箇所の後に、有名な「狭き門」の一節が続きます。ついでだから書きましょう。文語では「狭き門より入れ」ですが、口語訳は以下のとおりです。

<マタイによる福音書第7章第13節以下>
狭い門からはいれ。滅びにいたる門は大きく、その道は広い。そして、そこからはいって行く者が多い。命にいたる門は狭く、その道は細い。そして、それを見いだす者が少ない。

司法試験や大学入試等で倍率がとても高い(合格率がとても低い)と新聞等がこぞって使うことば「狭き門」。聖書ではこの「狭き門」は「見いだす者が少ない」門のことです。みんなが殺到する門は「広き門」。さて合格率がとても低い試験は、どっちの門なのでしょうか。

聖書って楽しいですね。

明日(6月20日)は武蔵野文化会館で成蹊大学管弦楽団のコンサートがあります。14時開場、14:30開演です。入場無料。ゆとりのある方、ゆとりのない方、どちらにもお勧めです。

2004.06.19

086:040618 Happy Hacking Keyboard Lite 2

午前中は仕事。講義の準備等。
朝からお弁当を自宅に忘れて来るというぼけた一日の始まり。

お昼、T来訪。iBlogがクラッシュして過去の日記がすべて消えてしまったというので、「リンクが切れてしまっただけでファイルは全部残っているはずだからとりあえず持っていらっしゃい」と昨日メールを送っておいたのだ。Macを開いてライブラリを見たり、.macのiDiskを見ると、案の定、きちんとファイル自体は残っていた。とりあえずすべてバックアップを取って、あとはT自身でiBlogに読み込み直してもらうことにした。

アプリケーションがクラッシュしてもファイル自体は消えないことの方が多い。しかし、新たに同じ名称のファイルを作成してしまうと、その時点で上書きされて元のファイルが消えてしまうことになる。したがって、アプリケーションがクラッシュした場合には、慌てず、まずは作成中のファイルを救うことを考えましょう。分からなければ分かる人にSOSすること。

そんなこんなで3限、4限の民法2へ。
研究室を出てエレベーターに乗ったとたん、「あっ、六法を忘れた!!」
研究室に戻り、六法を持って教室へ。教卓で持参した資料を調べたら、「あっ、メッセージシートのコピーを忘れた!!」
これがないと先週のメッセージシートに書かれていた質問が分からないので、学生には待っていてもらって研究室に取りに戻る。今日は本当になんだかぼけた一日。

ようやく講義開始。
・クイズの解説
・質問への回答
・損害賠償の続き
・契約の解除

終了後、ぐったり疲れて研究室に戻ろうとすると、メールボックスにPFUから小包が届いていた。Happy Hacking Keyboard Lite 2 かな無刻印モデルだ!!
さっそく研究室で開封し、Macキットをつける。MacキットにはMac用のドライバソフトとMac固有のキーがいくつか入っていて、キーを付け替えるようになっている。

最下段のキー(optionやcommandキー)はすべて取り替えたのだが、取り替えを悩んだのはD, F, J, Kの各キー。
これらのキーを取り替える理由は、「突起」の有無にある。この突起は、キーボードを見なくてもホームポジションに手を置くことができるように付けられているものである。デフォルトでは、FとJキーに突起がついている。Windows機のキーボードや最近のMacのキーボードと同じだ。しかし、昔の高品質なMacのキーボードにはDとKキーに突起がついていた。それなのに最近はMacもWindows機に合わせて、FとJキーに突起をつけるようになったのだ。さてどちらが合理的だろうか。

答えは明らか。DとKである。
なぜなら、人間の手の指のうち、もっとも指先の感覚が鋭敏なのは中指だからだ。たとえば、目の不自由な方の多くが点字を中指で読んでいると聞く。アップルはそういう人間工学的なことをちゃんと考えて、ホームポジションで中指が来るDとKに突起を付けたのだろう。昔、FとJに突起のあるWindows機を見て驚いたことを覚えている。

Happy Hacking KeyboardのMacキットは、この突起の位置を変えられるように、交換キーを用意しているのである。さて、交換するかしないか。しばし考えた。なぜなら、現在の一般的なキーボードはすべて人差し指が来るFとJとに突起を付けているから、混用すると手を置き間違えるだろうと思ったからだ。現に、以前Macのキーボードの突起の位置がFとJに変更されたころは、よく打ち間違えたものだった。キーボード等見ずに手を置いてやおら打ち始めるさい、無意識に中指で突起位置を確認して手を置いているから、ひとつずれて手を置いてしまうからなのだ。

しかし、結局交換した。
最近は中指のキーに突起があるキーボードをしばらく使っていなかったが、実際に使ってみると、やはりこちらの方が落ち着くのだ。なぜなら、突起がキートップの一番手前についているため、普通に打っているときにはほとんどこの突起に触れることがないから、違和感を感じずにすむからだ。
しばらくこれで使い続けてみたいと思う(いま、このblogもHHKBで打っています)。

このキーボード自体の使い心地については、しばらく使ってから書くことにします。いまのところ、アップルの純正キーボードとどっこいどっこいかな。

今日は財務省研修所のS教育官や研修生の方々からメールをいただきました。どうもありがとうございます。ぜひまた会いましょう。

2004.06.18

085:040617 Office 2004 for Macはスバラシイ!!

9時〜12時:財務省研修所で民法の講義最終回。昨年の月刊アスキー7月号に特集されたshioの記事を持参しみんなに配る(著作権者と編集者からコピー配布の許諾を受けてあります)。
・強制履行、債務不履行、契約の解除のまとめ
・契約プロセスと問題発生のまとめ
・債権譲渡。手形との関係。「割引」の意義。
・債権の消滅
・親族、相続

終了後、みんなで写真撮影。
みなさんよく考えて積極的に発言するので、教えていてとても楽しいクラスでした。
約3ヶ月間、どうもありがとうございました。
Tさん、Sさん、Wさん、そしてSさんの六法にサインさせていただきました。恐縮です。
また是非みなさんと会いたいです。ご連絡、ください。
大学のゼミのみんなとも是非交流していただきたいと思います。

急いで大学に戻って、13時から始まっている会議にちょっと遅れて出席。14:10に終了。
情報センターでMicrosoft Office 2004 for MacのCD-ROMを受け取る。このソフト、発売は明日6月18日なのだけど、成蹊学園はアカデミックライセンス(キャンパスアグリーメント)を受けているので、事前に利用開始できるのです。それを持って研究室へもどり、ちょっと雑用。S先生とおしゃべり。

明日発売の月刊アスキー7月号が届いていた。さっそくshioのコラム「法律家が見るIT業界」のページを講義での配布用にコピー。今回のテーマはWinny開発者の逮捕について。理論構成をさんざん悩んだ末の記事なので、是非読んでください。ゼミのみんな、および民法1、民法2、大学院のクラスではコピーを配布します。それ以外の学生で欲しい人は研究室に取りにきてください。

教授会へ。
教授会が始まるまでの間にOfficeをインストール。例によってインストールはめっちゃ簡単。単に、CD-ROMに入っているOfficeのフォルダをMacのアプリケーションフォルダにドラッグコピーするだけ。10分ちょっとでインストール終了。

教授会。議論すべき事案が多く、shioもたくさん発言。
法学部の教授会は、建設的かつ無駄のない議論ができる教員の集まり。ありがたいことです。
研究科会議(大学院の教授会のこと)。
法律学科会議。
終了後、何人かの先生と個別に議論。

18時からアジア太平洋研究センターの研究会へ参加。国際的なニュースを配信するサイトの編集長をなさっている方が本日の報告者

さきほどインストールしてから使いたくてうずうずしていたOffice 2004 for Macに含まれるWord Noteを使ってみる。これはスバラシイ!!
講演を録音しながらノートを取ると、あとでそのノートの各行の冒頭部分をクリックすれば、その部分を書いていた時点で録音された音声が頭出しされるのです。すばらしすぎる!!
くわしくは、mactopiaのApple's Eye No.117のWord Noteに関する記述を読んでください。

いままでshioは、研究会などではICレコーダー(デジタルカメラの音声録音機能を含む)で録音し、その音声ファイルをMacに保存していました。しかし、聞きたい部分はshio自身の発言部分だけ。それ以外の部分は他人の発言を聞きながらその場ですべてMacでノートを取っているので聞き返す必要はありません。ではなぜ自分の発言部分だけを聞き返したいかと言うと、答えは簡単。その部分は自分がしゃべっているため、ノートを取っていないからなのです!!

そこで録音した音声ファイルを開いて、「○時間○分○秒」という録音時間表示を見ながら、「この辺かなー」「もっと前かなー」と自分の発言を探し出しす必要がありました。この作業は結構面倒です。しかし、このWord Noteの機能を使えば、自分が発言する際にそのノートに単に「shio」とでも書いておけば、あとでその部分をクリックするだけでshioの発言部分がぱっと聞けるのです。

確かにPowerBookG4に内蔵されているマイクで録音した音だと、ちょっと離れた場所でマイクを使わずにしゃべっている講演者の声は聞き取りにくいです。なぜならマイクのすぐ前でshioがキーボードを打っている音が大きく録音されているからです。でもそれで全く構わないのです。なぜなら前述のとおり、講演者の発言を聞き直したくてこれを使うのではなく、自分自身の発言を聞き返すことが目的だからです。マイクの真ん前でしゃべっているshio自身の声は極めてクリアに録音されていますし、その際には当然キーボードを打ってもいませんからカタカタというノイズ(chattering)もありません。またもし講演者の声も録音したければ、外付けマイクやiSightを接続すればいいだけのことです。

大切なのは自分の発言。Word Noteのこの機能、これから活用させていただきます。
自分自身の講義や講演はこれまで同様ICレコーダーで録音しますが、研究会等はWord Noteの方が圧倒的に便利です。マイクロソフトさん、こんなステキなソフトを作ってくださってどうもありがとうございました。

帰宅後、財務省の期末試験の作成の続き。

2004.06.17

084:040616 身体検査

保健管理センターで身体検査。胸部レントゲン、身長、体重、視力、血圧、血液採取、聴力、問診、骨密度。
もどって院生Yと危険負担等について議論。ブックセンターで本のまとめ買い。久しぶりに学食でランチ。

午後。MとMが来訪。
書類を書いたり事務に提出するなど、雑務。
手書きの書類を作成している間はMacを使わないので、いくつかメンテナンス。
・発売と同時に購入していて未だにインストールしていなかったGarageBand Jam Packをインストールし、ユーザー登録をした上で1.0.1にアップデート
・これも買ったままインストールしていなかったジーニアス英和大辞典をインストール。やはりこの辞書はスバラシイ。

財務省研修所の期末試験問題を作成。

近所の友人宅に行ったら、その上の階の表札に経済学部のときの先輩らしき人の名前。家族の名前も見覚えが……。うーむ、ご本人なのかしら……。

082:040614で、「アップルから高品質なキーボードが消えた」と書きましたが、それは単体のキーボードに関しての記述です。PowerBookやiBookといったノート型のキーボードは、非常に出来がいいと思います。shioはこの構造の単体キーボードがあったらいいのに、と思うほど気に入っております。macallyからそれに近いキーボード、iceKeyが売られており、発売当初はスバラシイ!!と思ったのですが、残念ながらcontrolキーが「A」の左隣ではなくキーボード左下隅にあるため、shioのニーズには合いませんでした。

2004.06.16

083:040615 N先生

昨日の夜は恩師N先生と1時間以上電話で話しました。2年ぶりくらいだったのですが、大変お元気そうで、教育論、教育方法論、強制執行などについていろいろとご教示いただきました。ありがとうございました。

N先生は本当に教育熱心な先生で、shioの民訴の基礎はN先生のゼミで築いていただいたものです。また教育方法についても、shioが毎回の講義で行っている「メッセージシート」のoriginはN先生の「アンケート」にあります。N先生はいまでも毎週数百枚の「アンケート」に目を通しコメントを書いていらっしゃるそうです。大学その他の仕事で大変お忙しい日々なのにきちんとそれを継続していらっしゃることに頭が下がります。

shioが自分の講義でどのような時間配分をしているかとか「メッセージシート」をどのように利用しているかなどのほか、ゼミでどのような議論の進め方をしているかなどを申し上げたところ、大変喜んでくださいました。近々お目にかかるお約束をしたので、久しぶりに直接お話しできるのが楽しみです。

1限、2限:ゼミ
・賃貸借契約と失火
・請求権競合
・誰に対して責任追及できるか
・損害賠償の範囲
・再生不良性貧血についてのビデオを見る

ランチ
前半は、K先生、Iさん、Aさんらと食事。集まった5人、全員Macユーザー。確実に増殖中です。
後半は、E先生、Y先生、K先生、Kさんと食事。

3限:1年生のゼミ
・引き続き判例の事実の概要
・裁判所の審級
・紛争の法的解決とは何か
・法律の適用と解釈
・判旨とは何か
・憲法14条に反する論理

4限:民法1
・代理の構造
・代理人の選任
・自己契約、双方代理
今日も講義後の質問が多数。うれしいことです。

5限:E先生とオープンキャンパスについて相談
M、S来訪。Sに会えて話ができてとてもよかった。初めて会った気がしないのはなんだか不思議。

YMCAにてミーティング。

2004.06.14

082:040614 キーボード

午前中、M先生と議論。
午後は研究室で仕事。
Tが来訪し、明日のゼミの打ち合わせ。

Happy Hacking Keyboard Lite 2の<かな無刻印モデル>(5,880円)とMacキット(1,890円)を注文。

MacのキーボードやマウスがADB接続だった時代は、アップル製の古いキーボードを愛用していました(現在も研究室の奥のPowerMacintosh G3 MT300で使っています)。メカニカル式で非常にコストのかかる作りなため、断然打ちやすいのです。なにかこう指がキーに吸い付く感じ。でもパーソナルコンピュータの低価格化の波にもまれ、アップルもここ10年くらいは安価なキーボードしか作らなくなってしまいました。アップルから高品質なキーボードが消えた後、パイオニアからメカニカル式のMac用のキーボードが売り出されたため、3つ購入して使っていました(これも研究室にあります)。

キーボードの配列には大きく分けるとUS配列とJIS配列があるようですが、shioはあまりこだわりはありません。確かに記号の場所が大きく異なるので、混用するとときどき打ち間違えます。たとえばUS配列だと「@」は「2」、丸括弧は「9」と「0」に割り当てられていますが、JIS配列だとそれぞれ「P」の右隣、「8」「9」に割り当てられています。でもたいした問題ではありません。どの配列でもちょっと使えばすぐに慣れます。

ただし唯一の希望は、controlキーは「A」の左隣にあって欲しい。テキストを仮名漢字変換して注目文節を移動するときや、カーソルを移動する際には、contorlを押しながら「A」「S」「D」「F」キーを打つので、controlキーがキーボードの左下隅にあると、左手首を外側に曲げることになり、非常に打ちにくいのです。その点アップルのJIS配列キーボードや前述の高品質なUSキーボードはきちんと「A」の左隣にcontrolキーがあるため、使いやすいです。

そんなわけでcontrolキーの位置さえ「A」の左隣にあれば、shioは基本的にはUS配列であろうとJIS配列であろうとどちらでも構わないです。しかし、MacOS Xが10.3になってから、「かな・カナ」キーと「英数」」キーを多用するようになりました。このキーを使うのと使わないのとでは操作のしやすさが雲泥の差です。したがって現在では、JIS配列の方が使い勝手がいいです。

さてキー配列に関してはこのとおりなのですが、問題はキーのタッチ。前述の高品質なキーボードはUSB接続ではないため、現行のMacには使えません(アダプタなどはありますが)。そこでいろいろと探していたのですが、以前から気になっていたHappy Hacking Keyboard Lite 2を使ってみることにしたのです。メカニカルではないのですがきちんと作られていてタッチも良好なようです。そしてJIS配列で、Macキットによってcontrolキーは「A」の左隣にあります。そのうえ、最近多用するようになった「かな・カナ」キーとスペースキーとの大きさと位置関係が、どちらも右手親指から押しやすい位置にあります。さらにキートップにひらがなが印字されていないモデルが6月10日に発売されたのです。そんなわけで購入を決めました。

配送は今週金曜日の予定だそうなので、使ってみたらまた感想をアップしたいと思います。なお先頃東大に1100台以上導入されたiMacにはすべてこのHappy Hacking Keyboardが接続されているそうです。

工業製品を使う(作る)上で重要なのは、人間とのインターフェイス。コンピュータで言えば、キーボード、マウス、トラックパッド、モニタ、スピーカー、マイクなどです。CPUの速度が速い方がいいとかメモリが多い方がいい、などの性能とは次元の異なる性能です。数値では表しにくい「インターフェイスの性能」をどれだけ重視しているかが、工業製品を評価するひとつの重要な視点だと思います。

081:040613 日曜日

研究室で仕事。
校正原稿を読み直し、再度手を入れてから編集者へ送付。

2004.06.13

080:040612 校正

お隣のマンションに住んでいらっしゃる方と立ち話。中学から大学まで成蹊で、現在銀行員。とても感じのいい方でした。

他人が書いた文章を校正。言い回しがおかしかったり法律用語にふさわしくない使い方だったり条文の引用が間違っていたりして、とても手間がかかりました。

過去の著作権特殊講義の欧文タイトルを校正。

ようやく4:00就寝。

2004.06.12

079:040611 資格と検定

MとHさんとランチ。
新人職員の人たちに挨拶。
MのKeynoteのスライドを見せてもらう。かっこいい!!

3限、4限:民法2
・クイズの解説。利息天引きの場合の計算
・質問の解説
・債権の効力
・債務不履行
・損害賠償

K来訪。所有権と抵当権の混同による消滅に関する質問。
T, K, M来訪。

資格と検定は異なります。資格は、その資格を持っていないとその業務をすることができないもの。たとえば自動車の運転免許は資格です。資格を持っていない人は公道で自動車を運転することはできません。一方、検定は単なる目安。たとえば英語検定(英検)。英検○級を持っていないと英語をしゃべっちゃいけないなんてことはありえません。英語能力の目安にすぎないのです。
したがって、同じ時間と労力を使うなら、検定ではなく資格を取りましょう。

ロースクールで講師をしていただいている不動産鑑定士のSさんから、ご著書を2冊いただいた。ひとつは専門用語の英和辞典(共著)、もうひとつは単著で「不動産評価の基礎」。すごく充実した内容の本です。すごい!!

仕事してお礼状を書くなどしていたら遅くなってしまった。帰宅。

2004.06.11

078:040610 アヒルホッケー

9時〜12時:財務省研修所で講義。
・「契約の効力」の位置づけと意義
・同時履行の抗弁権
・危険負担
・第三者のためにする契約
・債務不履行と損害賠償、契約の解除

ヨドバシカメラによって買い物。
ハードディスク。LaCie製、160GB。29,900円。PowerMacintosh G4 Cubeの内蔵ハードディスクの容量が残りわずかなので、大容量のものに換装しようと思ったけれど、Firewire400で接続する外付けハードディスクは内蔵と遜色ない速度で使うことができるとのことなので、面倒な換装はせずに速い外付けハードディスクを使うことにしたのです。なお外付けのハードディスクには、そのハードディスクにOSをインストールしてそちらからMacを起動することが可能なものとそれが不可能なものとがあります。LaCieのハードディスクはもちろん可能。

・富士フィルム「画彩」写真仕上げL版200枚入り 1,344円。昔より、断然きれいになりました。いまはこれが一番お気に入りの写真印刷用紙です。

大学に戻って仕事。

TとTが来訪。火曜日に届いたアヒルホッケーの箱を開けて、いつどこで使うか検討。

2004.06.10

077:040609 いろんな人にあった日

1限:大学院のゼミ
・民法の目的
・物権と債権との関係
・物権的請求権の意義
いずれも次回に持ち越し。

2限は仕事

Tさん、Iさん、Iさんとランチ。なぜ電子媒体ではなく冊子体の六法を使うかを説明。

12:50 産総研のKさんが来訪。P2Pなどについて議論した。

15:20 保健管理センターに書類を提出。いくつかコンピュータに関する質問に答える。

15:40 学部長と相談。

16:30 正門で待ち合わせてゼミの仲間たちと入間へ。
18:05 M宅到着。ステキなお母様に迎えられお宅に入れていただき、6日に亡くなったMのお父様にお焼香。ご冥福をお祈りいたします。
Mがとてもしっかりしていて、一段と男らしく見えた。学生12人とともに夕飯をごちそうになってしまった。ごちそうさまでした。

2004.06.09

076:040608 Jazz

1限、2限:ゼミ
・詐害行為取消権の意義と性質
・177条との関係
・金銭債権に限定される根拠とそれ以外の債権への適用可能性

A, A, R, T とランチ。

3限:1年生のゼミ
・図書館をどう使うか。
・削除された条文は復活するか。

4限:民法1
・善意の第三者の保護
・強迫
・代理の基本構造

新宿の京王百貨店屋上にあるビアガーデンへ。コンパルサウンズオーケストラの演奏を聴く。19時からと20:30からの2ステージ。2回目の方がよかったかな。夏の涼風に吹かれながらノリの良いジャズを聴くのは贅沢な時間でした。さそってくださってどうもありがとうございました。コンパルとしてもこのような形で演奏する機会があってよかったですね。上達には場数も大切ですから。

2004.06.06

075:040606 SL

梅小路蒸気機関車館によって帰宅。やっぱりのぞみは速い。

074:040605 工業所有権法学会

一澤帆布でウィンドウショッピング。土曜日なので大混雑。
工業所有権法学会。
秘密特許制度について
WTO協定と知的財産制度・再考
シンポジウム「営業秘密の保護」

大学の後輩で弁護士のMさんとたくさんおしゃべり。彼女はバイオリンもハープも弾く。かっこいー。結婚、おめでとうございます!! お幸せに!!
福岡大学のH先生と特急でご一緒。東京と京都と大阪と福岡の違いについて語る。

夜は鉄板焼き。おいしいお肉に舌鼓。

2004.06.04

073:040604 民法2

3限、4限:民法2
・クイズの解説(第三者のための契約の具体例)
・質問に回答。418条と722条の違いについて。534条の解釈について。法律学に「唯一の答え」がないことについて。著作権法改○案(「改正」とは思えないときは何て言えばいいのかな。改訂?)が衆議院を通ってしまったことについて。shioの講義の「前置き」は決して「前置き」ではないことについて。
・債権の分類
・利息制限法の制限利息の計算
・債権の社会的機能
・クイズ

今日の講義は利息を天引きした場合の計算がむずかしかったようです。計算が難しいというよりも「天引き」の意図がわかりかねる、という学生が多かったみたいですね。世の中、そういうものもあるのです。

一方、債権の社会的機能については、みんな非常に熱心でした。ちょっと面白い話だったでしょう?
物権と債権のダイナミズムを感じていただければうれしいです。

072:040603 見知らぬ人

1限、2限:財務省研修所で講義。
・物権変動と二重譲渡。
・177条の第三者
・動産物権変動の対抗要件と引渡
・現実の引渡、簡易の引渡、占有改定
・占有権
・用益物権

大学に戻り、書類を書いたり提出したり。
S先生が担当されている文学部の講義でABCRescueのみんなが実技指導をしているので、見に行く。みんな的確にしかもやさしく指導していた。教え方もわかりやすい。どうしてそうする方がいいのか理由をきちんと述べていたし、声をかけるタイミングも相手の呼吸に合わせていた。スバラシイ!!

研究室に戻り一仕事してからYMCAへ。
ミーティングして食事して帰ろうとしたら、ひげボウボウの全く見ず知らずの男性が声をかけてきた。少し驚いたけど、どうやら彼の友人が6ヶ月間家賃を滞納していて、アパートを追い出されそうになっているという。「住所不定無職になったらこの世の終わりだから居座っているんだ」などとおっしゃるので、しかたがないからいろいろと教えた。賃貸借契約はもう解除されているのなら出て行かなきゃならないんだとか、居座るだけ損害賠償額は増えていくとか、債務を履行しない限り田舎の土地が差し押さえられたりする可能性があるとか、先取特権とか……(実際はもっとやさしいことばを使っています)。40分ほどかけて、ようやく納得してくださいました。ふー。しかし、なんでshioに声をかけてきたのかは未だ不明。

ようやく帰宅したら12時を過ぎていました。

071:040602 講演を聴きに

米国のある教授の講演を聴きにいきました。米国著作権法の相次ぐ著作権強化に関してそれをすべて正当なものだとする彼の意見。全く賛成できないものでした。
終了後の質疑応答では、同席したK先生の後に質問をしました。すると、彼が意見を言った後、逆にshioの意見を求められましたので、思うところを語っておきました。

ヨドバシカメラでウィンドウショッピング。

070:040601 早期英語教育の是非

1限、2限:ゼミ
引き続き177条の解釈について。
第三者の範囲に関して議論。
・背信的悪意者ということばがどこから出てきたのか。
・「害意」を持った行為を法的にどのように評価するのか。
・「総則の総則の総則」の存在意義。
・善意、悪意、害意、背信的悪意の意義。

E, K, M, Y先生方とランチ。食事をしながら英語の早期教育の是非について議論。shioの意見は以下の通り。
・とくに幼少期においては、外国語「教育」は百害あって一利無し。反対に、早期に外国語を母語とする人、あるいは日本以外のカルチャーを持った人と接触する機会を多くもつことは極めて有意義。したがって、早期「教育」としての英語ではなく、もっと別の趣旨で外国人が担当するクラスを設けるのは多いに良いことだと思う。
・異なるカルチャー、異なる言語 etc.を持つ人と接触することによって、自分が属する文化を相対化して捉えることができる。井の中の蛙を作らないために、複数のカルチャー、言語に早くから接するべき。
・幼少期は言語による表現力が未発達なため、non-verbal communication 能力は高い。しかしそれは、成長に伴う言語能力の伸張によって退化する。幼少期に自分の母語以外の言語を母語とする人と接することは、non-verbal communication 能力を伸長する可能性がある。
・とくに早期外国語接触においては、教師はその言語を母語とする人のみ可。
・児童生徒の母語である日本語の能力が英語の能力よりも常に上回っていることが条件。極めて抽象度の高いものごとを理解し、思考し、表現する能力を身につけるために、母語の能力をできるだけ高次に育てる必要がある。

3限:1年生のゼミ。
グループを作る。次回からグループごとに検討してくることに。
削除されている条文の意義を探るため、刑法200条が削除された経緯について。

4限:民法1
・保証債務
・不当利得
・94条2項と96条3項の話しに入ったところでおしまい。

民法1担当者会議。

先端研の著作権DVDの製作会社へ行き、完成したDVDのα版を見る。とてもきれい。
場面転換のタイミングや細かい調整をお願いする。

069:040531 off

夕方からの驟雨でびしょびしょに。

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