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2004.03.30

008:レクシス

Lexis/Nexisにインタビューが掲載されました。
右下のshiolinksにリンクを張っておきましたのでご覧ください。

007:帰国

お久しぶりです。カンボジアから無事帰国しました。
王立カンボジア経済法科大学で、大学院生に「ネットワーク社会と法」、学部学生に「知的財産権法」の講義をしてきました。それ以外に、司法省や裁判官検察官養成校や裁判所等を訪れました。

あすから新学期。
31日ですがもう新年度のガイダンス等が始まります。学生にゼミの説明等をし、午後は研究室をオープンにして質問等を受け付けることにしております。新年度、新しい出会いにわくわくします。

2004.03.20

006:卒業式・孤独・自律・自立

今日は卒業式。
卒業した4年生、おめでとうございます。
修了した院生、おめでとうございます。

孤独を感じている若き友に以下のことばを送ります。

自立するためには自律することが必要です。
そして自律と孤独は表裏です。

だれでもむしょうに孤独を感じるときがあります。それは自然なこと。
それが自立への道だから。

世の中にはいろんな人がいます。
自律している人もいない人もいます。
どんな人と接しても、それを他山の石にしよう。
自分を磨く石にしよう。

そうして成長してゆく自分が個として確立してゆく過程は、
自律することであり、かつ孤独です。
でも自律することによって、徐々に着実に自立していきます。

その「自立した個」同士がお互いをきずなでむすびあって、
ネットワークを形作るのが社会です。
人と人とはきずなでお互いを惹き(引き)あいます。
どちらも自立した個ですから、たおれません。
自律した社会です。

そこには愛があり、感謝があり、賞賛があります。
あったかい社会です。
そこでは人は、孤独ではありません。

孤独は自律と自立へのプロセスです。
本当に孤独を感じたら無償の愛で包んでくれる人のところにもどればいい。
それからまた自律の道を模索する。
これを繰り返して、人は徐々に自立してゆくのだと思います。

2004.03.18

005:月刊アスキー4月号発売

月刊アスキー4月号が発売されました。塩澤の連載「法律家が見るIT業界」は234ページ。タイトルは「競走馬とパブリシティ権」です。ゲームソフトに競走馬の名称が使われたことについて、競走馬という「物」に関するパブリシティ権が認められるのかが問題となった裁判で、最高裁が出した判決について書いています。よろしければご覧ください。

2004.03.17

004:アスキー原稿終了

アスキー5月号の原稿を執筆し、送信。
旅行会社の社長さんにお目にかかってきました。気さくなかっこいい人でした。
その方とは何度もお電話でお話ししたことがあるし、塩澤のカンボジア行きの航空券等を手配してくださっているのですが、会ったことはありませんでした。昨日、その会社のサイトを見てみたらびっくり。その会社のある場所は、塩澤がときどき行くスターバックスの上で、大好きな焼き肉屋さんのすぐそばであることが判明。今日は、そちらの方面に行く用事があったので、ついでにその会社に立ち寄ったのです。

お目にかかっていろいろお話をし、カンボジアのプノンペン大学で塩澤が講義をしたり現地の教授陣と研究会をしている様子等の写真をご覧にいれ、とても喜んでいただきました。

夜は当然、焼き肉。
久しぶりに行きましたが、やっぱりおいしい。
いつもの仲間と楽しく語りました。

2004.03.12

003:ロースクールからお礼状

アメリカの、とあるロースクールから、「推薦状が届きました。ありがとう」というお礼状が届きました。留学を希望する学生の為に、10日ほど前に書いて送付したものです。いままでいくつかのロースクールや大学に対して推薦状を書いて送ったことがありますが、事務的なものとはいえ、お礼状をいただいたのは初めてです。

あとはその学生が合格することを祈るばかり。
優秀な学生なので、希望の道へ進めるとうれしいです。

2004.03.11

002:週刊文春にコメント掲載

本日3月11日発売の週刊文春に塩澤がコメントした記事が載っています。162ページです。とある新聞記者が海外の新聞記事を使って記事を書いたことに関する著作権法上の問題についてです。その記者は現在参議院議員だそうです。ご興味があればご覧ください。

001:教師はエンターテイナーか?shiology開始!!

ココログ、始めました。こちらには、研究者、教員として塩澤が考えることetc.を書いてゆこうと思います。主として塩澤ゼミのみなさんを読者として念頭においていますが、もちろんどなたが読んでくださっても結構です。
さて第1回は、以前、あるメーリングリストで「教師はエンターテイナーか」が話題になった際に塩澤が投稿した内容を転載します。

塩澤は、教師はエンターテイナーでなければいけないと思っています。

塩澤はいつも、学生たちに次のように言っています。
「難しいことを易しくするのが学者の仕事
 それを面白くするのが教師の仕事」

たとえば社会科学であれば、「社会って実はこんなしくみになっているんだよ」というように、わからないことや難しことを、わかるようにする、解明する、易しくする。これが学者の仕事。そして、それに興味を持たせる、知的興奮を味わわせる、楽しませる、「面白い!!」って思わせる。それが教師の仕事。

したがって、学生をエンターテイン(entertain)することは、教師の基本的資質だと思います。漫談をしろと言っているのではない。下世話な「笑い」が必要だと言っているのではない。知的好奇心を鼓舞し、知の喜び、知の愉悦、知の奥深さを、あの手この手でかいま見せ、知的にエンターテインすることこそ、教師の仕事であり、講義の価値であり、学生への愛だと思います。

エンターテインの仕方、手法は、教員それぞれの個性が最も表れるところ。どんなやり方でもいい。だけど、エンターテインする気がないような人は、教師に向かないと思います。

単なる知識の伝授であれば、何も講義である必要はない。読書をすればいい。ウェブを見ればいい。現場を見に行けばいい。ライブの講義をするからにはそれ以上の付加価値が必要。それは何か。

学生には将来があります。教師として学生に何を望むのか。彼らに学問の「今」を「知って」もらうことは最終的な目的ではない。教師として塩澤が本当にうれしいのは、表層的な知識を得てもらうことではなく(もちろんそれも必要ではあるけれど)、彼らが知的探求をし、のめり込んで、より本質を見極め、新たなアイディアを出し、学問や社会になにがしかの貢献をしてくれること。自分の価値観を形成し、自分の判断力で様々な情報を評価し、自分のチカラで新たな地平を切り開いて行ってくれること。それぞれの幸せな人生を送ってくれること。こういったことだと思うのです。

講義はその入り口のひとつです。
学問って、こんなに面白いんだよ。学問するのはこんなに楽しいよ。そういう姿を見せることによって、学生が魅せられる。それが、何物にも代えられない講義の価値だと思うのです。

したがって、いい教師はいいエンターテイナー。
少なくとも僕は、そう考えて講義をしております。
いかにして学生をエンターテインするか。
それを考えると、楽しくて楽しくて。次の講義が楽しみでわくわくします。
そして、講義。
塩澤の講義を聴く学生たちの目の輝きを見ると、教師をやっていてよかったなぁとつくづく思うのです。

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