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2004.03.11

001:教師はエンターテイナーか?shiology開始!!

ココログ、始めました。こちらには、研究者、教員として塩澤が考えることetc.を書いてゆこうと思います。主として塩澤ゼミのみなさんを読者として念頭においていますが、もちろんどなたが読んでくださっても結構です。
さて第1回は、以前、あるメーリングリストで「教師はエンターテイナーか」が話題になった際に塩澤が投稿した内容を転載します。

塩澤は、教師はエンターテイナーでなければいけないと思っています。

塩澤はいつも、学生たちに次のように言っています。
「難しいことを易しくするのが学者の仕事
 それを面白くするのが教師の仕事」

たとえば社会科学であれば、「社会って実はこんなしくみになっているんだよ」というように、わからないことや難しことを、わかるようにする、解明する、易しくする。これが学者の仕事。そして、それに興味を持たせる、知的興奮を味わわせる、楽しませる、「面白い!!」って思わせる。それが教師の仕事。

したがって、学生をエンターテイン(entertain)することは、教師の基本的資質だと思います。漫談をしろと言っているのではない。下世話な「笑い」が必要だと言っているのではない。知的好奇心を鼓舞し、知の喜び、知の愉悦、知の奥深さを、あの手この手でかいま見せ、知的にエンターテインすることこそ、教師の仕事であり、講義の価値であり、学生への愛だと思います。

エンターテインの仕方、手法は、教員それぞれの個性が最も表れるところ。どんなやり方でもいい。だけど、エンターテインする気がないような人は、教師に向かないと思います。

単なる知識の伝授であれば、何も講義である必要はない。読書をすればいい。ウェブを見ればいい。現場を見に行けばいい。ライブの講義をするからにはそれ以上の付加価値が必要。それは何か。

学生には将来があります。教師として学生に何を望むのか。彼らに学問の「今」を「知って」もらうことは最終的な目的ではない。教師として塩澤が本当にうれしいのは、表層的な知識を得てもらうことではなく(もちろんそれも必要ではあるけれど)、彼らが知的探求をし、のめり込んで、より本質を見極め、新たなアイディアを出し、学問や社会になにがしかの貢献をしてくれること。自分の価値観を形成し、自分の判断力で様々な情報を評価し、自分のチカラで新たな地平を切り開いて行ってくれること。それぞれの幸せな人生を送ってくれること。こういったことだと思うのです。

講義はその入り口のひとつです。
学問って、こんなに面白いんだよ。学問するのはこんなに楽しいよ。そういう姿を見せることによって、学生が魅せられる。それが、何物にも代えられない講義の価値だと思うのです。

したがって、いい教師はいいエンターテイナー。
少なくとも僕は、そう考えて講義をしております。
いかにして学生をエンターテインするか。
それを考えると、楽しくて楽しくて。次の講義が楽しみでわくわくします。
そして、講義。
塩澤の講義を聴く学生たちの目の輝きを見ると、教師をやっていてよかったなぁとつくづく思うのです。

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