2005.01.17

災害救助訓練in武蔵野市

1月15日は武蔵野市災害救助訓練でした。
1月17日が阪神淡路大震災の日であり、ボランティアの日であるため、武蔵野市でもボランティアを中心とした災害救助訓練が行われました。
10時に武蔵野市民、職員を中心にボランティアが、ボランティア本部のある武蔵野市役所(本来なら武蔵野市文化会館です)に集合して、それぞれ各自の特技を活かして参加します。炊き出し、救助搬送、応急手当など各ブースにわかれて体験します。

ABCRは応急手当のボランティアリーダーとして、ボランティアをまとめCPR、AED、三角巾の応急手当を指導しました。消防、災害ボランティア、亜細亜大学災害救援隊と協力して行いました。
天候が悪い中約500名ほどが来場し、応急手当には100名ほどが参加しました。
始め災害時の基本的な注意事項と、止血の基本、観察の方法を話し、AEDの説明をしました。そしてABCRがAEDを使ったデモンストレーションを行いました。
自由にいろいろ体験していただいたため整理がきちんとできず、混乱した中行いましたが、ボランティアの方が熱心に聞いてくださったので、なんとか成功することができました。全体を通して関心が高かったのはAEDと三角巾でした。

終了後、参加者の方から、AEDの指導をして欲しいと依頼されました。都合があえばどんどん参加したいと思います。このようにして活動が広がっていくことはとても喜ばしいことです。

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BLS講習inSEIKO

1月14日神田にあるSEIKO別館において、BLS講習を行いました。
自らがAEDについてのプロジェクターを作成し、最初から最後までABCRが担当したはじめてのBLS講習でした。

SEIKOグループ3社から、防火防災担当、責任者含めて約20名が参加し、ABCRからは指導者として8名が参加しました。
約1時間半と短い時間でしたが、参加者全員に一度は実技を体験していただき、多くの質問を受けた充実した講習となりました。
プロジェクターを使っての説明は、まだ慣れてないということと、今回は会社での説明ということで、緊張してしまい準備した以上のことが言えず、あまり面白い講習とはなりませんでした。残念。もっと練習と場慣れが必要です。

全体を通しては、SEIKOの社員の方、神田消防署の方から褒めていただき成功だったと思います。

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2005.01.10

谷川真理ハーフマラソンを終えて

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。新年の挨拶が遅れましてすいませんでした・・・。

さて、1月9日は谷川真理ハーフマラソン大会の医療サポートをおこないました。どのような活動を行ったかではなく、マラソンサポートをして感じたことを書きます。

ハーフマラソンに約1万人が参加する、日本最大のハーフマラソン。多くの華やかな招待ランナーが走り、マラソンのすぐ横では遊園地があり多くの催し物を行い、チャリティーやサイン・握手会がおこなわれる、とてもアミューズメント性の高い大会でした。

「マラソン」と聞くと「試練」のように思い、いやだなぁと思っていました。中学・高校のマラソン大会などいやな思い出しか無い人も多いと思います。しかし、マラソンの原点は、「楽しいから走る」なのだと改めて気付かされました。また、谷川さんをはじめ、運営スタッフの方々は楽しさを重要視して大会を作られたのだと感じました。
マラソンが競技となり、記録・限界への挑戦となり、マラソンの本質から少しずつ離れていってしまったのではないかと思います。競技になることはそれ自体が広まるという大きなメリットを持ちますが、本質を忘れるというデメリットも持ち合わせていると思います。「ライフセービング」が命の尊重から、一種の競技へとなり各種目(ビーチフラッグなど)が一人歩きするかのように。
しかし、競技となっても、高橋尚子選手の様なトップアスリートは「楽しいから走っている」のだと思います。一般ランナーが苦しさを求めるという一種のねじれが起こっているようにも思います。

マラソンにはもう一つ本質があると思います。それは「健康」です。健康になる為に走る、健康であることの喜びを感じることができるのが、マラソンだと思います。マラソンを走って命を落とすなんてもってのほかですが、途中倒れるまで苦しさを我慢してしまい入院しなければいけない、足がボロボロになりながら練習し大会に出て足の治療が必要になるなどは、マラソンの本質に気付いていないことだと思います。
「健康」に気付いていただく為にも、マラソン大会では医療サポートを充実させるべきですし、ランナーへ健康に配慮し身体作りをし・途中休む・棄権することを訴えていくべきだと思います。
医療サポートの重要性を改めて感じました。

マラソンは「楽しく健康に走る」、そうみんなが感じられる様になるよう今後も活動していこうと思います。

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2004.12.29

河口湖マラソン

11月27日(土)、28日(日)、ABCRは河口湖マラソンにサポートとして参加しました。
櫻井先生が理事を務めるNPO、スポーツメディカル協会(SMA)のメンバーとしての参加です。ABCR(成蹊大学)からは、7名参加しました。
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ABCRescue 活動リポート
河口湖日刊スポーツマラソンにサポート参加
11月27日:前夜祭。CPRとAEDによる救命法のデモンストレーション。
11月28日:レース日。コース上の救護所でサポート。
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11月27日(土)、前夜祭。
ステージ上で、イベントが行われました。SMAもステージにあがりランナーにレース上の注意を呼びかけました。その際、ABCRがCPRとAEDによる救命法のデモンストレーションを行いました。

11月28日(日)、河口湖マラソン大会当日。
今年は快晴で、熱中症、脱水症状などが心配されるとのこと。
グループに分かれて各救護所の配置につく。ABCRメンバーは、5名が医療本部、2名が給水所に配属されました。
8時30分、レース開始。ランナーが一斉に走り出しました。
河�湖マラソン

レース開始直後の医療本部。このときはまだおだやかな雰囲気です。
河�湖マラソン
ABCRは医療本部では、救護記録とDr.Sにきた連絡の記録、ボートで搬送された傷病者の付き添いなどを行いました。
ファンラン(11km)、河口湖1周(27km)を完走したランナーが徐々に医療本部にやってきました。

河�湖マラソン
テーピングによる固定。

河�湖マラソン
アイシング。

この時点では、外傷で来られる方が多かったです。

レース終盤に入ると、一気に傷病者が増えました。本部にも連絡が次々と入り、緊張感が増してきます。
河�湖マラソン
ボートにより、点滴投与中の傷病者が搬送される。
河�湖マラソン
医療本部に入ります。
河�湖マラソン
レース終盤から終了まで傷病者が次々搬送され、本部は慌ただしく緊迫した雰囲気でした。

救急車で搬送された方はいましたが、重篤な傷病者(心停止など)が出ることなく、全体としては、安全に大会を終えることが出来ました。

サポート参加された皆様、2日間ありがとうございました。
今後、この経験をABCRの活動にいかしていきたいと思います。

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欅祭三日目 〜普通救命講習&AED講習〜

11月21日、欅祭最終日。
ABCRは普通救命講習とAED講習を開催しました。
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ABCRescue 欅祭3日目の活動リポート
普通救命講習&AED講習の実施
09:00~12:00 展示
13:00~16:00 普通救命講習&AED講習
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午後1時より、普通救命講習及びAED講習を実施しました。
受講者は9名。成蹊大学ABCRescueのメンバー(応急手当普及員)6名が指導にあたりました。
まず普通救命講習を実施しました。指導員は消防のIさん。
講習内容は、傷病者の観察法、回復体位、人工呼吸法、心肺蘇生法、異物除去法、止血法。
普通救命講習

受講者がペアになり観察法の実習。下の画像は気道確保(頭部後屈あご先挙上法)をしています。
普通救命講習


普通救命講習後、AED講習を実施しました。ELSTA東京のT先生とともにAEDが必要な状況、AEDの使用方法を説明しました。
AED講習

説明の後は、すぐさま実習へ。受講者全員にAEDを使用していただきました。先ほどの普通救命講習での救命手当の流れにAEDを取り入れた訓練を行いました。
AED講習

午後4時、普通救命講習及びAED講習が終わり、ABCRの欅祭の活動は全て終了しました。

協力して下さった皆様、本当にありがとうございました。
そしてABCRのみんな、お疲れ様でした!!

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災害救助訓練 3 〜水難救助訓練&日常防災訓練〜

水難救助訓練

小学校のプールでは、ライフセービング部による水難救助デモンストレーションが実施されました。その一部をご紹介します。

クラゲ浮きの重溺者のレスキュー。レスキューチューブを使って救助しています。チューブを溺者の体に巻きつけ、浜辺まで運びます。
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溺者が引き上げられました。協力者を要請し、心肺蘇生法を二人で行っています。
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水に浮いているのがレスキューチューブです。これ以外にも、レスキューボード(サーフボードに似た器材)を使ったレスキュー、器材がない時のレスキューも行われました。
また、ウェーディングという波打ち際を走る際の方法、ドルフィンスルーという沖に出る為の波を越える方法なども実演されました。


日常防災訓練

小学校体育館前では、武蔵野消防による日常防災訓練が実施されました。
地震体験、煙幕体験、消火訓練、消防服体験コーナーが設けられました。

地震体験
起震車に乗って、震度7まで体験することが出来ます。
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煙幕体験
煙が充満したテントの中を通り抜けます。
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消火訓練
消火器による初期消火訓練。的に向かって消火器を噴射させます。
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災害救助訓練 2 〜BLS講習会〜

午後2時。小学校体育館に場所を移しBLS講習会を開催しました。
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BLS講習会 (BLS:Basic Life Support、一次救命処置)
心肺蘇生法とAEDによる救命法の講習、実技指導。
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成蹊大学保健管理センター所長、櫻井勝先生より挨拶。
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ABCRによるプロジェクターを用いた講演。
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ABCRによるAEDを使った救命法のデモンストレーション。
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実習スタート。AEDのデモ機を使い、救命法の実技指導。
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AEDへの関心は高く、みなさん積極的に練習されていました。熱心に取り組む姿に、非常に嬉しく、また頼もしく感じました。

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災害救助訓練 1 〜消防訓練〜

午後1時より、成蹊小学校校庭にて消防訓練を実施しました。


消防訓練概要

消防が傷病者の救助を行い、学生・市民らが傷病者に応急手当を実施する。

状況設定:体育館内での照明工事中に、落下事故が発生。それにより、多数のけが人が出ている。1階出口は封鎖され、館内にはまだ多数のけが人が取り残されている。


午後1時、体育館で事故が発生。サイレンが鳴り響き、消防が到着しました。
体育館から軽傷とみられる人達が自力で脱出してきます。
軽傷者は、事故の状況説明のため、一旦、消防本部に集められた後、トリアージゾーンへ移動しました。
(トリアージ:災害や事故で同時発生した大量の負傷者を治療する際、治療の優先順位を決定する作業)

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軽傷者が学生に付き添われ、トリアージゾーンから応急処置ゾーンへ移動しています。

応急処置ゾーン
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傷病者が次々と搬送されてきます。
応急手当普及員の資格を有する、学生・市民により応急手当が行われます。
ABCRescueのメンバーがハートセーバー隊として、応急手当を行っています。
頭部の擦過傷(すり傷)に対して圧迫包帯をしています。

一方、消防は体育館内に取り残された傷病者の救助を行いました。
梯子車による救助
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斜めブリッジによる救助
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応急処置ゾーンに心肺停止状態の傷病者が搬送されてきました。
CPRを行いながら、AEDによる電気ショックの準備をしています。
右側2人が手に持っているのがAEDの電極です。これを傷病者の胸に貼付けます。

CPR:心臓マッサージと人工呼吸による心肺蘇生法。
AED:不整脈を発症した傷病者の心臓に電気ショックを与える器械。自動体外式除細動器。

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トリアージゾーン。消防により救助された傷病者が搬送されました。医師による診療が行われています。
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医師の指示に従い、AEDによる電気ショックを行いました。

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すべての傷病者が救助され、応急手当が行われ、ポンプ車からの一斉放水により、訓練プログラムが終了しました。

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訓練参加者の入場、整列。
来賓、協力者紹介の後、講評をいただき、消防訓練は無事終了しました。

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欅祭二日目 〜災害救助訓練〜

11月20日、欅祭2日目。
ABCRは災害救助訓練を実施しました。
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ABCRescue 活動リポート
災害救助訓練の実施
テーマ:市民・行政・学生の連携
13:00~13:30 消防訓練(消防による救助と学生・市民による応急手当)
14:00~15:00 BLS講習会(ABCRによるAEDの使用を含めた救命講習)
14:30~15:30 水難救助訓練(ライフセービング部による水難救助デモ)
15:00~16:00 日常防災訓練(初期消火訓練、煙幕・起震車・消防服体験)
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消防訓練BLS講習会水難救助訓練&日常防災訓練の3部にわけてお伝えします。

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2004年活動報告 欅祭一日目

2004年、ABCR最大の活動は11月19日〜21日に行われた成蹊大学学園祭・欅祭でした。
ABCRは、展示と20日に災害救助訓練、21日に普通救命講習及び、AED講習を実施しました。

11月19日、欅祭初日は教室での展示を行いました。
内容は、災害時の対応と備え、非常持ち出し品の展示、ABCRescueの活動アピールと、AED(自動体外式除細動器)の使用法を含めた救命法の紹介。そして、AEDのデモ機と訓練用人形を設置して、来場者への実技指導。

<展示内容の一部>
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ABCRの活動を写真をまじえ紹介しました。
ABCRとしての初めての活動は、2003年11月の河口湖マラソンのサポート参加でした。
2004年に入ってからは、多岐にわたって活動しています。
1月 東京救急研修所見学
2月 応急手当普及員講習開催
3月 外傷手当講習・短期集中講習
5月 スポーツ救急医学シンポジウム出席・東京シティーロードレースのサポート参加
8月 応急手当普及員講習開催・武蔵野市災害訓練参加
9月 普通救命講習・吉祥寺丸井前の災害訓練参加
2月、8月の応急手当普及員講習は成蹊大学で開催しました。9月の普通救命講習は成蹊中学校・高校の保健委員に対し実施されたもので、指導員として参加しました。
11月3日・13日に成蹊大学でBLS講習会(AEDの使用を含めた救命措置の講習)を開催しました。
また、11月14日にはABCRメンバー5名が新潟県中越地震の被災地、川口町に災害ボランティアに行ってきました。

<展示会場の様子>
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展示会場で来場者に対しAEDの説明、使用法を含めた救命措置の指導を行いました。

AEDの説明は是非こちら、ともじによる解説を御覧下さい。

以上、欅祭初日のABCR活動リポートでした。

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